2023年 落ちハゼチャレンジ1

釣行日記

ハゼ釣りとは

みなさんはハゼと聞いてどんな釣りを想像するでしょうか?

僕はなんとなく初夏から秋にかけて、比較的お手軽で、初心者でも釣りやすい釣り物というイメージでした。

実際、過去には他の釣りのついでに狙いに行ったり、娘たちを連れて行ったりしたこともありました。

釣り場選びは、淡水と海水が混じる汽水域。海に近い河口周辺がオススメで、テトラポッドやカキ殻、ちょっとした岩影など魚の隠れ場所があるとなお良しとされています。

河口域のポイント

釣り方はリールの付いていない延べ竿、または小型リール付きの投げ竿でのエサ釣り。最近では小型ルアーを使った釣り方もあります。

このように様々な釣り方が選べるのも、ハゼ釣りの魅力の一つだと思います。

そして食べても美味しい。

僕の住んでいる関東、特に東京湾で採れるハゼは、江戸前ハゼと呼ばれ高級魚とされています。

天ぷらや唐揚げが定番ですが、釣りたての鮮度が良い大型のものは、自己責任ではありますが、刺し身でも食べられます。釣り人の特権ですね。※生食は特に寄生虫リスクなどがあるので、くれぐれも自己責任で!

8月に釣れた小ハゼたち

上の写真は一昨年8月に延べ竿で河口域の桟橋の足元で釣ったハゼ。

付けエサはイソメやミミズなどの手に入れやすい虫エサが定番ですが、スーパーで売っているボイルホタテを小さく裂いて使うのもオススメです。これなら虫エサが苦手なお子様や女性の方でもやってみようという気になるのでは?

余ったホタテはそのままでも食べられるし、釣ったハゼと一緒に天ぷらにして食べたら一石二鳥!

こんな感じで釣れるんですが、よく釣れてくるのは10cm以下の小さなサイズ。それでも柔らかい延べ竿だと、手元に伝わってくる小気味いい引きを楽しめ、抵抗感の大小で魚のサイズ感を感じることができます。どんな魚でも、引きを感じてからキャッチできるまではドキドキしますよね?

詳しい仕掛けや、持ち帰り方法などはそのうち別記事で解説したいと思います。

落ちハゼとはなんぞや

さて、上記のやり方で小さなハゼは釣れるのですが、食べる目的としては少々大きさが物足りない・・・

時折15cmぐらいのサイズも釣れるが・・・

せめてこのぐらいのサイズの数釣りができると食べごたえがあるのに。

なんとか方法はないものかと調べていると、たまに目にする落ちハゼという言葉。

秋も深まり、やがて冬になると浅場の水温が下がってしまい、水深の深い水温の安定したところに集まっていくハゼのことを落ちハゼと呼ぶようです。

春先に産まれた稚魚が、釣りに適した5cm以上のサイズになってくるのが6,7月頃。それから少しづつ大きくなっていき、10月ぐらいまでは岸から延べ竿で狙えますが、だんだん釣れなくなっていきます。

それ以降の冬の時期、深場に移り大型化したハゼを、投げ竿で狙う釣り方であれば大きく育ったハゼを釣ることができるという。

これは試してみなければ!

いざ実釣、するも・・・

予め言っておきますが、これは今年冬の話。

2023年1月、今年一発目の釣行でのお話です。

さあ、いざ落ちハゼ!となるも、どこで釣れるのかポイントがよくわからない。

今年一発目からボウズは嫌なので、朝マズメは外房の漁港で、ある程度安定して釣れるであろうアジを狙い、予定通りボウズ回避。

この日は夜まで丸一日時間が使えたので、それからゆっくりハゼの居場所を探すことにしました。

とはいえ夏のハゼに比べて、わりとどこでも釣れる、というほど甘い釣りではなさそう。SNS上では、ぽつぽつと釣れている情報はあるものの、場所の特定には至らず。

水温の高い時期に比べると、活性が低そうなので、ホタテ餌ではなく、自ら動いてアピールしてくれるアオイソメを使うことを考えていました。外房の釣具屋で仕入れるついでに、釣れている情報がないか聞いてみるものの、特に有力な情報は得られず。

新規開拓も面白いが、とりあえずは知ってるところに行ってみよう、ということで九十九里南端から外房にかけて、いくつかある川の中から、過去にうなぎ釣りに行ったことのある場所を選んで行ってみた。

潮回りや時間帯もあったかもしれないが、なんにも当たらないし、水深もないので、全く釣れる気がしない。

ここではない感がすごいので、すぐさま見切りをつける。

そもそも情報として調べていたのは東京湾奥と思われる場所での釣果だったので、ここで大移動を決意。

今はまだ昼前の時間なので、これから動けば夕マヅメまでには余裕で間に合います。

自然豊かな外房方面から、アクアライン経由で一気に都心部へ。

ここの先端から釣りできたらなー
外房から都会の釣りへ!

名前にハゼの名の付く場所がある大きな公園の水辺で、とりあえず竿2本出してやってみる。どちらもアオイソメをつけて、当たりが分かるよう鈴を付ける。

この日使っていたのは1本は朝、アジの投げサビキで使用していた3.6mの万能竿に、仕掛けだけハゼ用に変更したもの。そしてもう1本は、ダイソーの振出竿とリールのセットで1,000円のタックルに、ラインだけこれまたダイソーのPEラインに巻き替えたもの。仕掛けも天秤と針がセットになっている、これまたダイソー製。

午前中の外房の河口よりは釣れそうな雰囲気があるが、なかなか当たらない。他に釣り人がひとりもいないし、寒いし、ちょっと帰りたくなってくる。

そんな中、ようやく待望の当たり!右側に出していた竿の鈴がけたたましく鳴り、竿先が弧を描いている!

何かきた!けどいくらなんでもハゼにしては激しすぎるだろう。時折豪快なエラ洗いを見せながら近寄ってきたのは、セイゴ。姿は見えたが、手前の浅場のゴロタ石に引っかかって、ラインブレイクしてしまった。

狙いのハゼではないものの、朝マズメにアジを釣って以来、およそ10時間ぶりの魚だ。ぜひキャッチしたかった・・・

気を取り直し、切れたラインを結び直して、再投入。

またしばしの静寂のあと、今度はもう一本の竿にわずかな反応が!

魚の重みを感じながら、ゆっくりリールを巻いていくと、、、

ようやく釣れた!

やっと釣れた!待ちに待ったハゼだ。15cm以上ありそうだし、落ちハゼといって差し支えないだろう。

狙った獲物が釣れてくれるのは、やっぱり嬉しい!釣りサイコーと思える瞬間だ!

いよいよ時合いがきたかと、すぐにエサを付け替えて投げ直すも、その後はまた沈黙。

すっかり日が落ちてしまったが、あれからいっさい当たらない。定期的にエサのチェックを行うが、特に食われている気配もない。広い公園なので少し歩いて場所替えなどしてみるも、結果は変わらない。

半分諦めに入っているが、もう一箇所、やってみたいところがあった。自宅へ向かう方向だし、今いる場所からなら思いの外近そうだ。時間的にも、体力的にもそろそろ限界だが、一縷の望みをかけて向かってみることにした。

素晴らしいロケーション

夜景の素晴らしいこの場所は、2年ほど前の秋に何度か訪れた場所。アジやサバを筆頭に数釣りができて、とても楽しい釣り場だった。最盛期には平日でも多くの釣り人が集まっていた。

が、この日はというと、散歩やマラソンをしている人はちらほら見かけるが、当の釣り人は見渡す限りひとりも見当たらなかった。

真冬の平日、19時過ぎ。当然といえば当然か。

疲れもあるし、駐車料金も高い場所なので短時間勝負だ。

釣り座は選び放題なので、少しでも潮通しが良さそうな角地を選ぶ。

竿は先程と同じ2本体制。この場所は釣り公園ではないので、安全のため振りかぶっての投げ釣りは禁止されている。1本は足元に、もう1本はアンダースローでちょい投げして探ってみる。

10数分に一度、エサのチェックのため仕掛けを回収、投げ直しを繰り返していると、かすかに鈴が鳴った。リールを巻いていくと、わずかに重みを感じる。が、魚の引きはない。ゴミか海藻でも引っ掛けたかと思ったら、

カニだー!

モクズガニでした!

これはうれしい外道。味噌汁にでもしてやろう。

時間も時間だし、何より寒すぎる。

もうなんでもいいから釣れてくれの精神で投げ直していると、、、

写真がへた・・・

やぁぁぁっと釣れた!

めちゃめちゃ渋いけど、釣れたらいいサイズ。

しかし疲れも限界。今回の調査はこれまでとします。

正直もう少し釣れるものと思っていました。

そんなに甘くはないですね。でも、少ないながらも何とか姿を見ることはできました。

これはリベンジしなければ!

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