釣り場は常に『釣り禁止』のリスクと隣り合わせ
今回は釣り場のマナーについて語っていこうと思います。えっ、まだ全然記事も書いていないのにいきなりマナーの話しをするの?
そうなんです。初心者の方やこれから釣りをしてみようと考えている方にまず伝えたいのはマナー問題。
ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、今各地で釣り禁止や立ち入り禁止になってしまった釣り場が増えています。
去年だけでも
- 浜田堤防(厳密には駐車場所の閉鎖)
- 長浦港
- 寄浦港
- 福浦岸壁(台風被害)・・・・・などなど
他にも何ヶ所か釣りができなくなってしまった場所の話しを実際に見たり、聞いたりしました。
そうなった要因は場所によりいくつかあるとは思いますが、台風や高波などで堤防が破損したというような事例以外でよく聞くところでは、
- 釣り人の捨てていったゴミ問題
- 漁港の漁師さんや近隣に迷惑となる駐車方法
- 立ち入り禁止場所への侵入
- 地元漁師さんとのトラブル
- 落水事故
- トイレ以外での排泄行為(!!)
などがあります。
釣り場のゴミ問題
この画像はとある港の岸壁の様子です。
空き缶、吸い殻は100歩譲って釣り人のゴミではない可能性もありますが、ロープに絡まっている糸は間違いなく釣りという行為から出たゴミです。他にも仕掛けやルアーのパッケージや、大きなものだと竿立てや、破損したロッドやリール、壊れたバッカンなども見たことがあります。
これをみた漁業関係者や地元の方はどう思うでしょうか?
片付けても片付けても、ゴミは減らない。集める労力、時間、お金もかかる、景観を損ない釣り客以外は寄り付かなくなる・・・・
釣り人がいなくなればゴミが減るだろう。
だったら釣り禁止、もしくは関係者以外立ち入り禁止にしてしまおう。
これが最も単純で簡単な解決策になります。
一部の釣り人の自分勝手な行動で、釣りという行為全体が「悪」と見なされ、貴重な釣り場を失っていくことに繋がります。
本当に、本当に、絶対やめましょう!!!
自分で出したゴミは自分で持ち帰り、自宅で分別して捨てる。ただこれだけの当たり前の行為です。そして出来ればせめて自分の釣り座の周辺のゴミをひとつでもふたつでもいいので拾って帰る。
全員がこれを心掛ければ、ゴミは確実に減っていくはずです。
一人で釣り場全部のゴミを拾うのはほぼ不可能ですが、一人ひとりが自分のゴミだけでも持ち帰るのは簡単なことです。
あとは風が強い日などは、ビニール袋などが飛んで行ってしまうことがありますので、軽いものは飛ばされない対策を忘れずに!
駐車場の問題
次は駐車マナーの問題。
徒歩や自転車で釣り場まで行ける距離に住んでいる方以外は、多くの場合車で釣りに行くことになると思います。
そうなると釣り場選びで重要になるのが車を駐車する場所があるのかということ。
公園などが近くにあり、そこの駐車場が利用できる場合はいいのですが、そんな場所ばかりではありません。
堤防釣りの場合は、近隣の漁港内に駐車することになります。
そんなときも漁師さんの邪魔にならないところや、通行の妨げにならないところを選んでください。
ひどい例では船の係留ロープを踏んだまま止めたり、通路を塞ぐような形で止めてしまったり、ということがあるようです。
常識の問題として、やめましょう。
そのような場所しか空いていないようなときは、潔く空いている他の釣り場を探しに行きましょう。
立ち入り禁止場所に入るべからず
読んで字のごとく。
禁止になるのは理由があります。
落水の危険がある場所だったり、波を被ることがあったり、または釣り人との揉め事や前述のゴミ問題などで関係者以外の立ち入りを禁止していたり。
こういった場所に無断で侵入する釣り人がいることにより、禁止エリアが拡大されたり、入ることはできても釣り禁止にされてしまったり、貴重な釣り場を自分たちで無くすことになります。
それ以外にも問題山積み
前述の理由の他にも、密漁による漁師さんとの揉め事、警察沙汰。
ウニや貝などもありますが、釣りでニュースにもなることがあるのはイセエビでしょうか。
たまたま釣れてしまった場合でも、漁業権の対象種となっている物はリリースしなければいけません。
あとは堤防やテトラポッドからの落水事故。
まず絶対の安全というのはありませんので、釣りをするときは万が一に備えて必ずライフジャケットの着用をしましょう。
立ち入り禁止場所+落水が重なったりすると、釣り場全体の閉鎖に繋がりかねません。
釣り場は自分たちで守りましょう!
今回は釣り場を守る意味でのマナーについて書いてみました。
どれも常識問題というか、当たり前のことなのですが、これを守れない一部の釣り人のために全体が「悪」とされ、釣り場が危機に晒されています。
これ以上大切な釣り場を失わないように、末永く釣りができるように、マナーを守って、周囲に気を配り、楽しく釣りをしましょう。
また釣り人同士のマナーという問題もあるので、これはまた今度書いていきたいと思います。
では、また!
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